タイ語には丁寧な言い方がある!女性は2種類、男性は3種類の表現とは?!

タイは日本と同じで、どこの国の植民地支配は受けずに、古から今日まで独立を守ってきている国なんですね。だからこそ、とも言えますが、タイ語も日本語と同じで基本はその国のみの言葉です。

話し言葉も女性がよく使う単語やフレーズ、男性がよく使う単語やフレーズもあったりと、タイ語を習いたい人で先生が異性の場合、変に男性言葉、女性言葉を覚えてしまったりで、ある意味面白いかもしれません。(笑)

ここではタイ語の丁寧な言い方について、一緒に覚えて行きましょう。

タイ語にも丁寧な表現がある

タイ語には日本語同様、丁寧な表現というものがあるんですねー。

友達同士などのフランクな会話は別ですが、フレーズの最後につける「クラップ」(男性)、「カー」が代表的なものですね。

例えば、どこ行くの?と聞く場合では、

  • どこに行くの?
  • パイ
  • ไปไหน

これに丁寧な言葉を最後につけて、

  • 男性では: パイナイ クラップ
  • 女性では: パイナイ カー

というように言います。

また単純に、相槌や、はい、分かりました、の「はい」の代わりにタイ語では、

  • 男性では: クラップ
  • 女性では: カー

と使います。

タイに旅行に来た際に誰かが近くで電話で話していたら、そっと聞き耳を立ててみてください。男性なら聞き役になっている人は頻繁に「クラップ」「クラップ」と言ってるし、女性では「カー」「カー」と言ってることに気づくと思いますよ。

女性の場合、2種類あるように聞こえる

女性の場合、この「カー」が「ハー」に聞こえる場合もあって、タイ人同士の話を聞いていると面白いですね。

  • 女性では「カー」「ハー」と2種類あるように聞こえる!

女性のこの言葉、文字だけでは分かりませんが、なんとも優しげな感じが伝わってきて、ほんわかしてしまうことも良くあります(笑)

旅行中、お時間があるようでしたら、是非大きなデパートに寄ってみてください。店内のアナウンスで、女性の声で非常に優しくゆったりとした感じで「サワディー カー」(こんにちはとか、いらっしゃいませ、という意味)と言っているのが聞けると思います。

いいですよー、このアナウンス。聞いているだけで、ホワーンとした落ち着いた気分にさせてくれます。(笑)

男性の場合は3種類

また男性の場合、3つのパターンがあったりします。

  • 基本形: クラップ
  • とても丁寧: カポン(クラッポン)
  • 日常的な丁寧: カップ

学校でタイ語を習う場合には、男性では基本形の「クラップ」を使うように言われると思います。それでも普段の会話では基本は「カップ」だったりするんですね。「クラップ」を少し簡単に言っている感じです。

先ほどの「どこに行くの?」では、

  • 男性: パイナイ カップ?

となる感じです。

また、お店の人、少しかしこまった職業の人、ホテルの従業員などが相手がこちらに対して敬意を払う場合には「クラップ」ではなく「カポン」と言ってることに気がつくと思います。本当は「クラッポン」ですが日本人には「カポン」と聞こえると思います(私がそうですし(笑))

イメージ的には、例えば警備員の方がいるとして、そういった方が職業柄非常にかしこまって何かを伝えてくるような時ですね。

日本語でいえば「分かりました」というところを「承知しました」とか「かしこまりました」みたいに言い換える、何か、こうですね?とか、ありがとう、とか言うと「カポン」と返事が返ってくる、みたいな感じです。

「クラップ」とかではなくこの「カポン」と言われた時には、お、かなり敬意を払われてしまった、と思ってもらって良いと思いますよ。^-^)

ご両親にも使うんですよ!

この丁寧な「クラップ」や「カー」は、家庭内で子供が親に対しても使います。

日本ではよほどの上流階級(?)の家庭でないと、子供が親に向かって「~です」とか「~ですか?」なんて使わないと思いますが(テレビドラマで見るぐらいでしょうか(笑))、タイでは家庭の中でもこれら丁寧な表現は使われます。

言葉の意味合いが日本語と同じというわけではないとしても、タイではそれだけ親の威厳があり、また親や目上の人を大切にする文化、と言えると思います。

ちょっとしたことで体験倍増

こういったちょっとしたことを知っていると、それだけで人と人との関係や触れ合いなどを肌で感じられたりして、例え数日の旅行といえども、経験できることもたくさん増えますね!

観光でタイに訪れる場合には、正しく現地の言葉で話をする、なんてとても難しくて、この「クラップ」や「カー」など忘れてフレーズだけで言ってしまうこともありますが、それはそれで相手もわかってくれますので大丈夫。それでも、現地の方がこうして丁寧に話をしていることが分かると、あー、暖かく迎えてくれてるんだな、と分かって嬉しいですね!

是非この丁寧な表現、頭の片隅にしっかりしまいつつ、微笑みの国、タイを訪れてみてくださいね。

今回のまとめ

  • タイ語には日本語と同じように丁寧な言い方がある
  • 女性は「カー」(”ハー”とも聞こえる)
  • 男性は「クラップ」
  • 男性の場合、普段の会話では「カップ」に聞こえ、かしこまった表現では「カポン」(クラポン)になる

言語にはその国の歴史や国民性が現れますが、語尾のこうした表現も違いが分かってくると面白いですね。

日本にいて外国の人が、発音はともかく一生懸命日本語で丁寧なあいさつをされると、とても嬉しくなったりしますが、こうしたことは世界共通だと思います。ここで是非タイ語の丁寧な表現を覚えて、タイに訪れた時に実際に使ってみましょう。

あなたのその気持ち、きっと届いて素敵な微笑みが返ってくると思いますよ。

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